日本では少子高齢化が進む中で、労働人口の減少を補うためにロボットでの業務効率化の必要性が日に日に高まっています。
しかし、実際にどのようなロボットが世の中にあるか、技術の最前線がどこにあるのか調査しきれないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では、
- 国内外のロボット関連企業を調査したい方
- ロボットによる自動化に興味のある方
- ロボット系のベンチャー・スタートアップ企業の事例を調査したい方
を対象に、『ロボット』をキーワードとして企業名と開発したロボットの概要をまとめています。
その他にも当サイトでは様々なキーワードで面白い企業・サービスを紹介しているので、ぜひ他のキーワードもチェックしてみてください。
世界のロボットベンチャー企業
Engineered Arts – Ameca
Engineered Arts(英)は、人間に近い高度なレベルの表情やジェスチャーが可能なロボット「Ameca」を開発しています。
いまやロボットも表情を作る時代となっており、施設での案内・教育分野などコミュニケーションが必要な分野での活用が期待されています。
Boston Dynamics – Atlas
Boston Dynamics(米)は、バク転といった複雑な動作もこなすことができるロボット「Atlas」を開発しています。
作業現場での物資運搬や足場の悪い災害現場などでの活用が期待されています。
Agility Robotics – Digit
Agility Robotics(米)は、複雑な環境下でも安定した歩行が可能なロボット「Digit」を開発しています。
倉庫で人間に変わりピッキングしたり、個宅への配送といった物流分野での活用が期待されています。
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日本のロボットベンチャー企業
【検査】リンクウィズ
リンクウィズは、点群の高速処理に強みを持ち、認識して動ける特性を生かした目視・治具検査ロボットを開発する企業です。
また、ロボットが収集した検査結果を分析してリアルタイムにデータシェアし、これまでの経験と勘から脱却し、データドリブンな生産活動・生産品質の向上を実現します。
【見回り】SEQSENSE
SEQSENSEは、商業施設や空港などで活用される自律移動型セキュリティロボットを提供する企業です。
3D LIDARを搭載し、3Dマップを作成しながら自己位置推定を行い高解像度カメラと併用して障害物の多い場所でも確実に走行可能です。
夜間含めて24時間巡回警備する施設における人材不足問題の解決につながるロボットです。
【人協働型】QBIT Robotics
QBIT Roboticsは、サービスロボットを活用した調理・接客や館内物流などのロボットソリューションを提供しています。
変なカフェという名前で、ロボットだけでカフェを運用するなど、ロボットを活用した全体設計・ソフト開発などに強みを持っています。
【太陽光パネル清掃】未来機械
未来機械は、太陽光パネルの清掃ロボットを開発する企業です。
たわみやすい太陽光パネルも傷つけずに清掃可能で、ソーラーパネル間の段差や隙間を乗り越えて止まることなく走行可能です。
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【サイボーグ】メルティンMMI
メルティンMMIは、人間の生体信号から動作や意図を忠実に解析する「生体信号処理技術」と実空間に忠実に再現する「ロボット機構制御技術」を融合させた「サイボーグ技術」を持つ企業です。
この技術が社会実装されれば、あたかも自分の体であるかのように、機械やロボットを動かすことが可能です。
これにより高い技術を持った名医が移動することなく全世界で手術できるようになったり、崩落現場・放射能汚染地域・プラントの危険個所で人に代わり作業したり、重い荷物をロボットが運んでくれたりと、様々な分野での活用が見込まれています。
【サイボーグ】CYBERDYNE
CYBERDYNEは、身体機能を改善・補助・拡張・再生することができる、世界初の装着型サイボーグを提供する筑波大学発ベンチャー企業です。
筋肉を動かす際に脳から発する電位信号をセンサーで検出し、意思に従った動作を実現し、医療・介護分野で活用されています。
【不整地走行】CuboRex
CuboRexは、不整地でも走行できるロボットを開発する企業です。
農地のような舗装されていない凸凹した土地や、階段や段差のある場所でも走行できるためロボットの活用範囲を広げる期待感のある開発を行っています。
【食品盛り付け】アールティ
アールティは、食品工場で人の隣に並んで盛り付け作業ができる人型協働ロボット「Foodly」を開発しています。
ディープラーニングを活用した AI Vision Systemにより、ばら積みされた食材をひとつひとつ認識してピッキングし、弁当箱・トレイへ盛り付けするまでの作業を1台で完結させます。
人と同じベルトコンベアラインで隣り合って安全に作業が可能です。
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【食品盛り付け】コネクテッドロボティクス
コネクテッドロボティクスは、飲食店のキッチンでの調理に特化したロボットサービスを提供するベンチャー企業です。
フライドポテトロボット、ソフトクリームロボットや盛り付けロボットを提供しています。
【飲料陳列】Telexistence
Telexistenceは、人間の存在を拡張する技術システム「TELEXISTENCE」を軸に、人工知能による自動制御と人間による遠隔操作技術を組み合わせたロボットを開発しています。
現在はコンビニのバックヤードにおける飲料陳列や物流倉庫でのパレットへの平積み作業などを代替するロボットを開発しています。
【ロボティクス義足】BionicM
BionicMは、ヒューマノイドロボット技術を応用したロボティクス義足を開発する東京大学発ベンチャー企業です。
動力によって動作をアシストし、動力によって膝折れを防止してくれます。
【物流施設用】ラピュタロボティクス
ラピュタロボティクスは、全ての機能を持った一台のロボットを開発するのではなく、単純な機能をもった複数種類のロボットを連携させるシステムを開発しています。
具体的には群制御AIにより複数のロボットを最適なルートで連携して、倉庫でのピッキング業務の生産性向上・作業者の負担軽減・人手不足の解消をする「ラピュタPA-AMR」を提供しています。
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【物流施設用】Kyoto Robotic
Kyoto Roboticsは、物流倉庫でピッキングするAIロボットによる省人化を実現する立命館大学発ベンチャー企業です。
3次元認識技術、ロボット制御とAI技術に優れており事前のワーク登録なしでもその場でモノを認識してピッキングが可能です。
【癒しロボット】GROOVE X
GROOVE Xは、人に癒しを与えるロボット「LOVOT」を開発するベンチャー企業です。
LOVOTは、生き物みたいにやわらかくて暖かい、目も声も違う個性を持ったロボット版ペットです。
【農業用】AGRIST
AGRISTは、テクノロジーで農業課題を解決する農業DXベンチャー企業です。
収穫用ロボットの開発、AIによる農作物の状態分析やそれらを活かせるビニールハウスも販売しています。
【農業用】HarvestX
HarvestXは、イチゴの受粉や栽培など植物工場での自動農業実現に向けた農業用ロボットを提供する企業です。
正確に受粉するために花の向きの検出技術や果実の成熟度分類技術を開発することで、正確な自動受粉を可能にしています。
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【宇宙空間用】GITAI Japan
GITAI Japanは、宇宙での作業に特化したロボットを開発するベンチャー企業です。
宇宙ステーション船内外や月面基地で自動で作業できるロボットを開発する他、宇宙にあるロボットを地上から動かす操縦システムも開発しています。
まとめ
今回は、『ロボット』をキーワードに世界と日本のロボットベンチャー・スタートアップ企業を紹介しました。
日本には他にも多くの魅力的なベンチャーが日々新しいサービスを打ち出しているので、ぜひ他のキーワードでも面白いベンチャーを探してみてください。
以上