昨今、政府がベンチャー・スタートアップ支援に注力するなど、今後スタートアップ企業によるイノベーションの加速が期待されています。
しかし、次々に誕生する企業・サービスを調査しきれないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、当サイトでは様々なキーワードでスタートアップ企業を無料で紹介しており、本記事では、
- スタートアップ企業の事例・動向調査したい方
- 特にイノベーティブな企業の事例を調査したい方
を対象に、『世の中にイノベーションを起こす』をキーワードとして企業名と事業概要をまとめています。
その他にも様々なキーワードで面白い企業・サービスを紹介しているので、ぜひ他のキーワードもチェックしてみてください。
世の中にイノベーションを起こす面白いベンチャー企業20選
HIROTSUバイオサイエンス
HIROTSUバイオサイエンスは、尿一滴で精度86%のがん検査が可能な「N-NOSE(エヌノーズ)」を提供するベンチャー企業です。
嗅覚に優れた生物“線虫”が尿に含まれるがんの匂いを検知し、全身網羅的にがんのリスクを判定します。
国立がん研究センターの2020年データによれば、日本人の男性は4人に1人、女性は6人に1人ががんでなくなっています。
がん治療は早期発見・早期治療開始が重要であり、この技術は日本人の死亡率を減少させる可能性をもっています。
TOUCH TO GO
TOUCH TO GOは、スピーディな買い物と省人化を実現する無人決済店舗システムを提供する企業です。
カメラやセンサーで取得したデータを独自のアルゴリズムで解析し、お客様は商品をスキャンすることなく会計ゾーンに立つだけで商品の明細が表示されます。
会計は、現金やキャッシュレスに対応しており、店内遠隔監視システムで安全も確保されているので、アルバイト一人での運営が可能になります。
少子高齢化による労働人口の減少問題を解決しうる重要な技術であり、今後益々の社会実装が期待されます。
ispace
ispaceは、月を人類の生活圏にすることを目指す会社で、まずは月の水資源探査に向けた技術開発に取り組んでいます。
昨今は民間人でもお金を払えば宇宙旅行に行けるになっており、少しずつ宇宙が身近なものになってきています。
このように本気で宇宙をビジネス領域として活動する企業が増えており、本当に人間が宇宙で暮らす日も近いかもしれません。
その他の宇宙ベンチャー企業にも興味ある方はこちらをご覧ください。
オルツ
オルツは、デジタルクローン「P.A.I(パーソナル人工知能)」を開発するベンチャー企業です。
私たち自身の意思をデジタル化した「デジタルクローン」が、24時間365日ネットワーク世界を飛び回り、仕事や買い物、旅行の手配などを代替してくれます。
これにより私たちは面倒な手続きから解放されて、趣味や事業など本当にやりたいことに時間を割くことができるようになります。
京都フュージョニアリング
京都フュージョニアリングは、核融合炉の実現に向けた先進技術を開発する京都大学発ベンチャー企業です。
核融合は原子力とは異なり、大きな圧力と高い温度で水素原子同士が結合する際に発生する膨大なエネルギーを活用するものです。
海水から燃料を取り出せるため無尽蔵に燃料が存在し、二酸化炭素も排出しないのでエネルギー問題を解決しうる革命的な技術です。
その他の環境・エネルギー系ベンチャー企業に興味ある方はこちらをご覧ください。
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エネコートテクノロジーズ
エネコートテクノロジーズは、軽くて薄くて曲げられる次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を開発する企業です。
この特性を生かして、テント・カーテン・ドローンなど今まで不可能だった場所に張り付けて発電できる他、従来の2倍の発電効率を実現します。
日本は国土が狭く太陽光パネルを設置できる箇所が限られており、頭打ちだった太陽光発電に新たな可能性を感じさせる技術です。
その他の環境・エネルギー系ベンチャー企業に興味ある方はこちらをご覧ください。
HIKKY
HIKKYは、世界最大のVRイベント開催とVR開発エンジンの提供により、プラットフォームの壁を越えたメタバースを実現する会社です。
具体的には仮想空間による展示会や自社サービスの発表・アパレル販売・ライブなどのエンタメといった企業のVRコンテンツを活用したサービス展開を支援しています。
その他のメタバース系ベンチャー企業に興味ある方はこちらをご覧ください。
メルティンMMI
メルティンMMIは、人間の生体信号から動作や意図を忠実に解析する「生体信号処理技術」と実空間に忠実に再現する「ロボット機構制御技術」を融合させた「サイボーグ技術」を持つ企業です。
この技術が社会実装されれば、あたかも自分の体であるかのように、機械やロボットを動かすことが可能です。
これにより高い技術を持った名医が移動することなく全世界で手術できるようになったり、崩落現場・放射能汚染地域・プラントの危険個所で人に代わり作業したり、重い荷物をロボットが運んでくれたりと、様々な分野での活用が見込まれています。
その他のロボットベンチャー企業に興味ある方はこちらをご覧ください。
五常・アンド・カンパニー
五常・アンド・カンパニーは、世界のすべての人に金融アクセスを届けることを目指すグローバル企業です。
世界には10億人を超える人々が金融サービスにアクセスできないのが現状です。同社はそんな現状を変えるべく、低価格の金融サービス(ローン・貯蓄・保険など)をミャンマー、スリランカ、カンボジアなどで提供しています。
その他の金融・FinTechベンチャー企業に興味ある方はこちらをご覧ください。
SkyDrive
SkyDriveは、2025年の事業開始に向けて二人乗りの空飛ぶクルマを開発するベンチャー企業です。
空飛ぶクルマとは、eVTOL(電動式垂直離着陸機)の通称であり、平たく言えばヘリコプターの電動化により部品点数を減らして安価にしたものです。
今後は街中の駐車場の一角に空飛ぶクルマのポートが設置されて、タクシー程度の料金で気軽に空の移動が楽しめる社会を目指しています。
また、Skydriveは大企業と連携したものづくりにも取り組んでおり、車メーカーのSUZUKIと資本提携を結んでいます。
この提携では、Skydriveが開発し、SUZUKIが量産技術の提供やインド市場への展開を推進するという役割分担となっています。
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キャディ
キャディは、全国の部品加工会社と連携し、ワンストップで加工品製造サービスを提供しています。
日本の部品加工会社は技術力は高いものの、営業力は弱いため一定の発注先に依存しているのが実情です。
そこでキャディは、自動見積機能を備えたプラットフォームを立ち上げて、ファブレスメーカー的な立ち位置で品質保証をした上で部品を提供しています。
これにより部品加工会社は営業や見積作成をすることなく新規顧客への納品が可能となり、本業に集中してさらに技術力を高めることができます。
発注側も取引先を分散させることで、繁忙期や倒産時にも部品途絶リスクを減少することができます。
その他の製造業DXベンチャー企業に興味ある方はこちらをご覧ください。
ALE
ALEは、世界初の人工流れ星を創る宇宙分野のベンチャー企業です。
これまで運に頼るしかなかった流れ星を人工的に創れるということで、ショーやイベントで使われたり、プロポーズする際に使われたりと新しいエンタメの一つとして定着する可能性があります。
人工流れ星を中心とした宇宙エンターテインメント事業に加え、大気圏データ取得や宇宙デブリ対策などを行っています。
メドメイン
メドメインは、AIによる画像解析で高精度かつ迅速な病理診断を可能とする解析システムを提供する会社です。
これまで医師の経験や知識に頼ることが多かった診断をデジタル化することで、症例の少ない事例も見逃す可能性を減らし、迅速かつ正確な診断をサポートしてくれます。
大規模な病理画像のデータベースによる機械学習で実現したシステムであるため、誤診の可能性を少しでも下げてくれる可能性を秘めており、医師の診断をサポートするという点では医療の効率化にもつながる画期的なシステムと言えます。
LegalOn Technologies
LegalOn Technologiesは、契約書をアップロードするだけで、予め大量の契約書データと弁護士の知見を学習させたAIが瞬時にリスクや抜け漏れを洗い出すクラウドサービスを提供しています。
この会社は『法務』という領域に着目し、同じような注意喚起がされやすい契約書業務においてAI解析の要素も取り入れて、汎用性の高い機能開発を行っています。
契約書業務に関わる方なら誰しもが経験していると思いますが、似たような文章だけどちょっとした違いで落とし穴に気づけなかったり、逆に毎回同じ指摘をしなければならないといった契約書業務の面倒な部分を補完してくれる嬉しいサービスです。
DAIZ
DAIZは、植物肉の開発・生産・販売をするベンチャー企業です。
2050年には世界人口が100億人を突破すると言われ、この人口を牛肉・豚肉・鶏肉・魚肉では補えないと言われています。
同社が開発する大豆を原料とした植物肉「ミラクルミート」はその課題の解決策の一つとして、サステナブルな社会に貢献する製品です。
最近では大豆ミートなど植物性のお肉をスーパーでよく見かけるようになりましたし、宗教上の理由で動物性のお肉を口にできないという方でもお肉の味を楽しめるので、色々な方がミラクルミートを楽しむ時代がくるかもしれません。
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MAZIN
MAZINは、切削加工・成形加工・研削加工等の各種加工で必要な機能を学習したAI開発とデータに基づく生産管理ができるIoTサービスを提供しています。
ベテランの経験と勘に頼り、属人化していた加工条件をAIで計算して、機械の状態や稼働率を管理しながら精度の高い持続的な生産活動が可能になります。
また、生産工程がIoTで管理されているため不具合時の原因特定や検査範囲の決定にも役立ち、全工程の全数検査といった手間のかかる事態を避けることができます。
このシステムが広がれば日本がこれまで磨いてきた技術を次世代に継承できるため、益々の利用拡大が期待されます。
ファーストアセント
ファーストアセントは、子育て支援事業を展開する企業です。
主なサービスは以下です。
- 生活記録・予防注射管理などができる「パパっと育児@赤ちゃん手帳」
- 泣き声診断アルゴリズムで赤ちゃんの感情を解析する「CryAnalyzer」
- 赤ちゃんの起床就寝リズム形成をサポートする「ainenne」
子育て世代にとっては子供が寝るかどうかは非常に大きな問題です。
泣き声で赤ちゃんの感情を解析し、赤ちゃんが夜通し寝れるようになったら多くの親御さんが救われるのではないでしょうか。
出生率の低下が続く日本では、こういう技術にスポットをあてて伸ばしていくという考え方も必要なのかもしれません。
アロマジョイン
アロマジョインは、テレビやスマホなどと連動した「香り」を噴出するデバイスを開発・製造するベンチャー企業です。
これまでテレビでは視覚・聴覚で楽しむ娯楽でしたが、同社のサービスによって「香り」も楽しむことが可能になります。
最近では、4Dといって椅子が揺れたり風が出たりといったこれまでにない体験ができる遊園地や施設が増えてきましたが、映像とともに「匂い」まで体験できる日は目の前に来ています。
アドレス
アドレスは、日本各地の空き家に月額4.4万円からどこでも住み放題「空き家のシェアリングサブスクサービス」を提供しています。
初期費用や光熱費はすべて込みで、Wi-Fi・家具家電など生活や仕事に必要なものは完備しているので、ワーケーションやアドレスホッパーに人気のサービスです。
今までは一定の住居にいることが当たり前でしたが、寒い時期は沖縄で寒さをしのぎ、暑い時期は北海道や軽井沢などの避暑地で快適に過ごすといった新しい生活スタイルを実現できる面白いサービスとなっています。
ウーオ
ウーオは、100以上の漁港と連携して漁獲情報を共有し、スマホで簡単に鮮魚の受発注が可能なアプリを提供するベンチャー企業です。
その日の漁獲量がわかり、ほしい魚があれば出品希望も可能で、いつ届くのかも確認できるため販路や仕入れ先の拡大が容易になります。
これまで閉鎖的だった漁業の業界にデジタル化をもたらすサービスであり、魚を無駄なく必要な場所に送り届けられるのでフードロス対策にもつながる面白いビジネスモデルです。
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まとめ
今回は、『世の中にイノベーションを起こす』をキーワードにベンチャー・スタートアップ企業を20社紹介しました。
日本には他にも多くの魅力的なベンチャーが日々新しいサービスを打ち出しているので、ぜひ他のキーワードでも面白いベンチャーを探してみてください。
以上