昨今、政府がベンチャー・スタートアップ支援に注力するなど、今後スタートアップ企業によるイノベーションの加速が期待されています。
しかし、次々に誕生する企業・サービスを調査しきれないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、当サイトでは様々なキーワードでスタートアップ企業を無料で紹介しており、本記事では、
- SDGsな取組事例を調査したい方
- サステナブル社会に貢献する企業を調査したい方
- スタートアップ企業の事例・動向調査したい方
を対象に、『SDGs』をキーワードとして企業名と事業概要をまとめています。
その他にも様々なキーワードで面白い企業・サービスを紹介しているので、ぜひ他のキーワードもチェックしてみてください。
SDGsとは
SDGs(Sustainable Development Goals)は、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標のことであり、国際社会が直面する重要な課題に対処し、2030年までに持続可能な開発を達成するための行動計画です。
SDGsは、17の具体的な目標と169のターゲットから構成されており、これらは『経済的な繁栄』、『社会的な包摂』、『環境の保全』という観点から設定されています。
以下に、SDGsのいくつかのゴールをいくつか紹介します。
貧困をなくそう(Goal 1)
世界中の人々の貧困を終わらせ、あらゆる人々が人間の尊厳を持って平等に暮らせるようにすることを目指します。
飢餓をゼロに(Goal 2)
飢餓を終わらせ、安全で栄養のある食品の生産と持続可能な農業の推進を目指します。
すべての人に健康と福祉を(Goal 3)
あらゆる年齢の人々が健康で福祉のある生活を送れるように、健康への普遍的なアクセスを促進します。
質の高い教育をみんなに(Goal 4)
全ての人々が公平で質の高い教育を受けられるようにし、生涯学習の機会を提供します。
ジェンダー平等を実現しよう(Goal 5)
女性と男性の平等を実現し、女性や女児の差別や暴力をなくすための取り組みを行います。
安全な水とトイレを世界中に(Goal 6)
水と衛生の持続可能な管理を通じて、すべての人々が清潔な水とトイレにアクセスできるようにします。
SDGsの17の具体的な目標と169のターゲットをすべてわかりやすくまとめている日本政府ページはこちらです→リンク
SDGsは、国連加盟国だけでなく、企業、市民社会、NGOなど、さまざまなステークホルダーによる連携と行動が必要です。
そのため、ここからはSDGsに貢献する『企業』に着目して、その先端を走るベンチャー企業を紹介していきます。
スポンサーリンク
SDGsに貢献するベンチャー企業11選
CO2資源化研究所
CO2資源化研究所は、CO2と水素で有機成分を作り出す菌体「UCDI®水素菌」を活用して、CO2そのものを資源化する技術を確立した東京大学発ベンチャー企業です。
この菌体を活用して、CO2を飼料、バイオ燃料やプラスチックなどにして活用しています。
ユーグレナ
ユーグレナは、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)をはじめとするバイオテクノロジーを様々な分野に応用する企業です
ユーグレナ(藻)は、食料・繊維・飼料・肥料・燃料の5つの用途で使われており、バスや船などの燃料としても使われています。
アミカテラ
アミカテラは、主原料を植物繊維(セルロース)とするプラスチック代替素材「modo-cell」を製造しています。
昨今、プラスチック廃棄物が自然に分解しないことが環境問題になっていることに対する解決策として、放置されても自然に分解されていく素材として注目され、ストローやお皿の材料として活用されています。
スポンサーリンク
DAIZ
DAIZは、植物肉の開発・生産・販売をするベンチャー企業です。
2050年には世界人口が100億人を突破すると言われ、この人口を牛肉・豚肉・鶏肉・魚肉では補えないと言われています。
同社が開発する大豆を原料とした植物肉「ミラクルミート」はその課題の解決策の一つとして、サステナブルな社会に貢献する製品です。
マイコエンタープライズ
マイコエンタープライズは、世界の貧困地区の裁縫師と消費者を直接つなぐD2Cプラットフォーム「Kepekee」を提供する企業です。
大量生産大量廃棄のアパレル産業の課題解決と世界の貧困層の所得向上に向けて、消費者がオーダーメイドで欲しいものを直接依頼し、裁縫師は中間マージンを極力減らした状態で賃金を得ることができるプラットフォームです。
ファーメンステーション
ファーメンステーションは、独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです
独自の発酵・蒸留技術でしてエタノールを製造し、残った発酵粕は化粧品の「原料」や鶏・牛の餌に活用してサステナブルな資源循環に寄与しています。
スポンサーリンク
TBM
TBMは、炭酸カルシウムなど無機物を50%以上含む無機フィラー分散系の複合素材「LIMEX(ライメックス)」を製造する会社です。
地球上に無尽蔵にある石灰石からプラスチック・紙の代替となるサステナブルな素材として注目を集めています。
世界40か国で特許登録済みで、COPやG20などの国際会議でも紹介されています。
なお、TBMは日本に十数社しかいないユニコーン企業の一つです。世界と日本のユニコーン企業に興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
Spiber
Spiberは、独自の微生物発酵(ブリューイング)プロセスで化石燃料に頼ることなく植物由来のサステナブルタンパク質素材「ブリュード・プロテイン™」を製造するユニコーン企業です。
様々な使い方ができるため、フィラメント糸、カシミヤ、アニマルフリーレザー、樹脂材料などの代替素材として活用されています。
INFORICH
INFORICHは、日本初のモバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」を提供する会社です。
モバイルバッテリーが全国30,000か所以上に設置されており、スマホで場所を検索して簡単にバッテリーをレンタルすることが可能です。
所有・廃棄の文化からシェアリング・再利用の文化を変えることで資源の無駄遣いをなくし、サステナブル社会の実現に貢献しています。
アスエネ
アスエネは、請求書データなどをアップロードすることで、CO2排出量を自動で見える化し、企業の脱炭素を支援する企業です。
また、再生可能エネルギーによるクリーン電力サービスも提供しており、エネルギーの地産地消が可能になります。
スポンサーリンク
booost technologies
booost technologiesは、企業のCO2排出量を算出・可視化して脱炭素化を支援する会社です。
同社の提供するプラットフォーム上でサプライチェーンからのCO2排出レポートや自社の電力使用量などからCO2を算出し、CO2削減に向けた計画の予実管理を行います。
まとめ
今回は、『SDGs』をキーワードにベンチャー・スタートアップ企業を11社紹介しました。
昨今は国際的にも企業は営利活動だけでなく、社会的貢献度が投資指標になる時代です。
この記事で紹介したように今後益々SDGsなサービスを基本とする企業の注目度は高まってくることでしょう。
日本には他にも多くの魅力的なベンチャーが日々新しいサービスを打ち出しているので、ぜひ他のキーワードでも面白いベンチャーを探してみてください。
以上