昨今、中途や新卒でもベンチャー・スタートアップを選択する人が増えてきていますが、
- ベンチャー企業で働いてみたいけどちょっと怖さもある
- 実際にベンチャー企業で働いた人がどんなことで後悔したかを知っておきたい
- スタートアップ転職で気を付けるべき事をあらかじめ知っておきたい。
という風に考える人もいるのではないでしょうか。
私は大手メーカーからベンチャーに転職して体を壊すなどのトラブルがあり、現在はベンチャーでの経験を活かして金融系大手企業の新規事業開発部門で働いています。
ベンチャーでの仕事はジェットコースターのように激動で刺激的であり、成長産業で仕事をするのは自分が第一人者になれる可能性を秘めており大変魅力的です。
今でもベンチャーに勤めるのは有力な選択肢だと思っていますが、私が前職のベンチャーを辞めてしまったのが「リサーチ不足」と「覚悟のなさ」が原因でした。
そこでこの記事では、私がベンチャー転職で後悔したことと、皆さんが同じ失敗を繰り返さないために取るべき対策についてまとめます。
私がベンチャー転職で後悔したこと11選
倒産するかもしれないという恐怖がつきまとう
私が大手メーカーで働いている時は『倒産して職を失う』という事を自分事として捉えたことはなく、現在大手で働くみなさんも同様なのではないでしょうか。
しかし、日経ビジネスの記事ではベンチャー企業の生存率は創業から5年後は15.0%、10年後は6.3%。20年後は0.3%となっており、事実として倒産する企業の方が多いです。
また、ベンチャー企業は上場するまでは基本的に赤字の企業が多く、ベンチャーキャピタル※などから資金調達して徐々に黒字化を目指しますが、私は「ベンチャーは基本的に赤字である」という事実を知りませんでした。
人数が少ないので自分自身にかかる責任も非常に大きく、結果が出ないときは通称「詰め詰め会議」が開催されて、社長から売上確保できるのか⁉とひたすら問い詰められたりもしました。
当時結婚したてだった私は倒産して職を失うかもしれない、家族を路頭に迷わせてしまうかもしれない、という事に人生で感じたことのない恐怖を持ち、ちゃんと理解してからベンチャーに転職すべきだったと自身の『リサーチ不足』と『覚悟のなさ』をとても悔やみました。
※ベンチャーキャピタルについては知りたい方はこちらをご覧ください。
給料や福利厚生は想定以上に悪かった
私が所属していた大手メーカーは若手ながらそこそこの年収、家賃補助や自己啓発補助など福利厚生が充実しており離職率の低い会社でした。
しかし当時20代だった私は「お金より経験だ!」と考えてベンチャーに転職し、結果として『残業80時間で年収400万、福利厚生一切なし』という会社に転職してしまいました。
この年収の大小は個人によって感じ方が違うと思いますが、大手メーカーで1分単位で残業代を貰えて、30代になればそれなりの年収を貰えるはずだった事を踏まえて、実際にこの年収になったときに初めて生活に対する恐怖を覚えました。
ベンチャー企業の年収は上昇傾向にありますが、私がすごいはずれを引いたわけではなく、一般的には十分ありうる範囲だということを認識しておきましょう。
信じられないほどの激務で体を壊した
大手企業では営業担当・見積作成・サービス提供担当・アフターサポート・請求処理など、タスクごとに分業化されていますが、ベンチャー企業の場合は組織的に未成熟な上に人手不足のため、一連のタスクをすべて自分でこなす必要があります。
当然仕事量は大手とは比べ物にならないほど多く、私の場合は基本的に23時まで働いて、事務処理が終わらなければ土日も仕事をしていました。
仕事自体は刺激的でアドレナリンが出まくっていたのでなんとかこなしていましたが、1年を過ぎた頃に「体が原因不明に痺れる」という症状が発生しました。
当時は20代という若さに任せて身を粉にして働いていましたが、『気合だけでは限界がある』という事を知り、健康を意識した職場環境の重要性を痛感しました。
規定やルールがないことに戸惑いを感じた
ベンチャー企業では業務の幅が広い割にルールが整っていなくて、無駄に作業時間がかかることが多いです。
経費処理を例に言えば、
- どの項目で処理すればいいのか、
- どの書類で申請すればいいのか誰も答えを持っていない
- そもそも申請用紙のフォーマット自体を自分で作る
といったことも日常茶飯事です。
大手にいたときは戸惑うことなく事務処理が進み、わからなければ誰かに聞けば解決するのが当たり前でした。
しかし、ベンチャー企業では大手企業の当たり前を作っている段階ということを理解しておかなければなりません。
業務範囲が広すぎてやりたいことに集中できない
ベンチャーに入るときは、ベンチャーで裁量を持ちながら企画や営業を極めるぞ!という気持ちで入社しました。
しかし現実は、企画・営業・見積作成・サービス提供・アフターサポート・請求処理など一連のタスクをすべて一人でこなす必要があり、人手不足で当然アシスタント職もいないので、企画と営業に全力で向き合える時間をなかなか確保できませんでした。
将来起業を目指す人は一連のプロセスを学べるメリットがありますが、そうでない私のようなビジネスパーソンはむしろ分業化が進んだ大手で仕事した方が、やりたいことを極められると入社後に知って後悔しました。
今でこそ再び大手に戻って、やりたかった企画職に全力投球できていますが、ベンチャーから転職する時も「再び大手は雇ってくれるのか?」と大きな不安を持ちながら転職活動をしていました。
社長との相性が悪かった
ベンチャー企業は会社の方針・人員配置・給料など社長の一存ですべてが決まり、人数が少ないので物理的な距離感も非常に近いのが特徴です。
そのため社長との相性が合うか、社長をリスペクトできるかというのはベンチャー転職では非常に重要な要素です。
しかし大手にいた私は社長がそんなに近くにいる事をあまり想像できず、社長との中途面接オンラインのみで済ませたのが失敗でした。
前職の社長の人間性を否定するわけではありませんが、お互い人間である以上「合う合わない」は必ず存在します。
やはりその直感の通り、仕事を進める中で考え方の違いが鮮明になって、「合わないかも」から「合わない」に変わっていきました。
大手であれば苦手な上司や同僚がいても異動によって解消できるケースはありますが、ベンチャー企業ではそうはいきません。社長とのそりが合わなければ「我慢する」か「退職するか」の2択です。
私は入社時に対面で面談すべきだった、もっとネットで徹底的にリサーチすべきだったと激しく後悔しました。
アポが取れない(会社の知名度でアポが取れていたと知る)
大手にいたときは新規顧客への営業でも無下にされることはなく、とりあえず話は聞いてくれるのが当たり前の状況でした。
しかし、認知度の低いベンチャー企業はそうはいきません。
大手にいたときは如何にうまくプレゼンして受注につなげるかという事を考えていましたが、ベンチャーではどうやってアポを取るか?ということも考えないといけません。
私はアポを取るために
- 展示会で声をかけまくる
- テレアポをかけまくる
- 受注企業からの横展開をとにかく探る
など、頭を使うというよりもとにかくアクションを起こして数の獲得に躍起になりました。
アポを取る作業は非常に多くの時間を取られる割に、スキルアップの実感が湧きづらいタスクなので精神的にも非常にきつかったです。
ここでも大手のありがたみを知ることになり、自分のリサーチ不足と覚悟のなさを悔やみました。
ベンチャーに一生勤めあげるつもりでいた
大手企業では40年勤めあげた!という方は珍しくなく、転職活動も過酷だったため、次の会社では一生勤めるぞ!という気持ちでいました。
今思えば年功序列から成果主義に社会システムが変わり始め、転職が当たり前の時代に突入する中で考えが甘かったです。
また、ベンチャー企業で働く人は、
- 将来独立して起業を目指す人
- 転職前提でベンチャー企業をスキルアップの場と捉えている人
- いろんな業界で働いてみたい人
が多く、会社側も一生勤め上げる前提の制度設計をしていない状況でした。
そして、そもそもベンチャーの倒産確率を知れば、その企業が存続し続ける保証はどこにもないので、なんて思慮の浅い転職をしてしまったんだと後悔しました。
ストックオプションに目がくらんだ
ベンチャー企業では、自社の株を安く買える権利を従業員に与えて、上場を達成したら権利行使して利益を得る「ストックオプション」という仕組みがあります。
実際には上場は非常に大きなハードルがあり、上場できなければストックオプションは完全に無価値です。
私が入社したベンチャーは一向に上場する気配はなく、ストックオプションはおまけくらいに考えておかないと痛い目に合うという事を痛感しました。
設立の経緯を理解していなかった
ベンチャーは設立の経緯によって大きく会社の雰囲気が異なります。「サステナブル社会を実現したい企業」と「新しい技術で世の中に革新を起こしたい」という企業では、意思決定の基準や集まる人の性格も異なってきます。
前職のベンチャーは「大学の研究室」から始まった技術先行型のベンチャー企業でした。
このような企業は
- 非常に優れた技術を持っていることが多い
- 一方、技術を前面に出して誰も求めていないものを作ってしまう
- 優秀な中途社員よりも創業メンバーに役職を与えたくなる
という特徴があり、私の入社した企業も創業メンバーに一定の役職を与えることにこだわり続けて、ベンチャー企業なのに上が詰まっているという不可思議な状況が起きていました。
せっかくベンチャー企業で成果を出して若いうちからガンガン昇格していくつもりだったの設立の経緯をもっとリサーチしておくべきでした。
転職サービスを使わなかった
転職サービスは
- ヒアリングした上で自分に合う求人を探してくれる
- 企業との面談日程の調整をしれくれる
- 内定後は年収交渉から入社日の調整まで間に入ってくれる
- プロのエージェントが第三者的なアドバイスをくれる
- 基本的にどのサービスも無料
ということで、転職する際に使わない手はありません。
それなのに当時の私はリクルートのエージェントと相性が悪く、他のエージェントに乗り換えもせずに企業に直接応募してしまいました。
そして現職から離れたい!ベンチャーに転職したい!という気持ちが先行して、舞い上がった私はリサーチ不足のまま転職しました。
リクルートエージェントはベンチャー転職時には私と相性が悪かったですが、2回目の転職で大手に行くときは強い味方になってくれました。
ベンチャーに転職して良かったこと
ここまでベンチャー転職のネガティブな側面を伝えてきましたが、ベンチャー企業に勤めるのは悪いことばかりではありません。
成長産業に身を置いてがむしゃらに働いてスキルアップし、自分で自分のキャリアを切り開いていく高揚感があるのも事実です。
ベンチャー企業の「やってやるんだ!」という野心に満ちた従業員の方と働くのは気持ちがよく、もう一度ベンチャー企業にチャレンジしたいという気持ちもあります。
そこでここからはベンチャーで働いてよかった点をまとめます。
圧倒的なスピードで経験が積めた
最近の大手企業は残業が減りホワイト化しています。しかしスキルアップするには一定程度の仕事量をこなさないと質もあがらないのも事実です。
この点、ベンチャー企業とにかく1日の仕事量が多く、必然的にPDCAを回す機会が多くなります。
また、大企業では経営会議が月1しかないなど決裁を取るのに時間がかかりますが、ベンチャーの場合は社長が隣にいて毎日が経営会議みたいなものです。
自分のアイデアをすぐに経営者に説明し、フィードバックを受けながら事業案をブラッシュアップできるというのは得難い経験となりました。
裁量を持って仕事の全体感を理解できる
後悔した点で業務範囲が広すぎると説明しましたが、これは一つのメリットでもあります。大手にしか勤めていないと他部署の苦労を知らずに頭でっかちになりがちです。
しかし自分で企画提案し、請求までこなすことで仕事の全体感を把握できたことは、大手に戻った現在の仕事にも活かされています。
また、裁量を大きく与えられて一連のプロセスを、自分で考え、自分で最後までやり切る経験ができたのも成長に繋がりました。
その中でも、大手のように営業してサービス提供は実行部隊に依頼するのではなく、自ら営業して、自らサービス提供するという経験は非常に貴重なものであり、紙だけで仕事せずに現場を知ることの大切さを知りました。
尖った人材と交流できる
ベンチャーには銀行でM&Aをしていた人、営業でトップを取った人、戦略コンサルを経験した人など、各分野で活躍した方が次のチャレンジの場として選ぶ場合が多いです。
また、お客様も新しい技術を導入したいという意欲的な方と相対することが多く、社内外問わず、様々な人材と交流して刺激を貰うことができます。
転職後もSNSで繋がり、そこから新しい仕事に繋がるなど人生においても大事な人脈を得られる絶好の場と言えます。
経営者と距離が近く、経営的視点が育つ
ベンチャーでは社長が同じフロアにいて、すぐに社長に判断を仰ぐことができます。
大手の課長・部長クラスでは経営的な視点でのコメントを貰える機会は皆無でしたが、小さいながらも経営者の考えに日常的に触れられるのは、高い視座を獲得することにつながります。
大手にいる時は社内とお客様しか見ていませんでしたが、
- 投資家からの見え方はどうか
- 直接の顧客ではない一般消費者からの見え方は悪くないか
といったように幅広いステークホルダーを意識できるようになります。
このような経営的な視点はベンチャーに限らずどこに行っても活きるスキルです。
若くして業界の第一人者になれる
長年続いた大手企業では何十年とその企業で働いた従業員、何十年とその企業の製品を使ったお客様がたくさんいるため、埋められない経験の差があります。
一方、成長産業であれば先を行く人間はほとんどいないので、努力次第では誰もがあなたの話を聞きに来るという業界の第一人者になることも可能です。
第一人者になることは自身の高揚感や自己肯定感の獲得にもつながる上に、知識を提供する側になれれば営業しやすくなるという実利もあります。
私個人としては、これが一番ベンチャーに転職してよかったと思うところでした。
ストックオプションで利益を得られる可能性がある
これは私が実際に経験したことではないですが、ストックオプションで数千万円から億単位の報酬を得た人がいるのも事実です。
ストックオプションはおまけ程度に考えた方が良いですが、宝くじよりも自分の努力次第で大金を獲得できるというのは夢があります。
ベンチャーに向いている人の特徴
以上の事を踏まえて、どんな人がベンチャー企業に向いているのかをまとめます。
身体・メンタルが強い人
ベンチャー企業では日常的に終電帰りという事も多く、人数が少ないため一人の売上未達でもインパクトが大きく重圧がかかります。
そのため、身体面・メンタル面両方が強い人が向いています。
意識的に休める人
ただし、体力があれば必ず大丈夫とは限りません。私自身も学生時代はサッカーに励み、体力・メンタルを鍛えてきたつもりです。
そんな私でも体調に異変がでてしまいベンチャーを離れることになったので、意識的に休むことも必要になってきます。
自分で手を動かせる人
大企業ではルールや制度に基づき業務を進めますが、ベンチャーでは業務の進め方や営業方法も手探り状態で進めていきます。
「やり方がわからないからできない」ではなく、「自らできる方法を作っていく」能力がベンチャーでは求められます。
そのため、指示されないと動けないという人はベンチャーに向かず、自ら考えて行動できる人材がベンチャー企業に向いています。
若いうちから裁量と経験がほしい人
大手企業の年功序列に嫌気がさしている人、若いうちから裁量をもってガンガン仕事したい人にはベンチャー企業が向いています。
私もプロジェクトを一人で任されたときは嬉しさとプレッシャーの両方を感じながら必死で仕事をしました。結果も好評で大企業では出来ない経験を20代から積むことができました。
好奇心旺盛な人
ベンチャーでは新しいサービスを自分で作れるし、アンテナが高い人が多いので常に新しい情報や考え方に触れることができます。
そのため、新しいサービスや面白い製品を見るとワクワクするような方はベンチャー企業にむいています。
ジェットコースターみたいな刺激が欲しい人
ベンチャー企業はジェットコースターのように激動の毎日です。仲間と呼べる同僚と必死に働き、一喜一憂しながら会社を大きくしていくことができます。
そのため心穏やかに仕事をしたい人には向かず、新しいチャレンジをして刺激的な毎日を送りたい人にはベンチャーは最高の場所になります。
起業を考えている人
ベンチャーは経営者との距離感が近く、起業家や投資家との人脈も作りやすいです。
そのため将来的に起業を考えている人の修行の場としても有効です。
ベンチャー転職で後悔しないために取るべき行動
これまでの内容を踏まえてもベンチャー企業にチャレンジしたい方に向けて、私と同じ失敗をしないために取るべき行動についてまとめます。
自分の覚悟を確認する
上述した内容は何一つ盛ることなく書いています。そしてベンチャー界隈では特に珍しいことでもないと理解し、しっかり準備しないと同じ後悔やリスクを背負う可能性があることをまずは認識してください。
それでも挑戦する覚悟があるか自分としっかりと向き合いましょう。
無料の転職サービスを利用する
転職するなら無料の転職サービスを利用するのは必須です。
仕事を続けながら情報収集、日程調整や年収交渉すべてをこなすのは相当な負担になりますが、転職サービスを活用すればすべて無料で代行してくれます。
手続き面のみならずプロのエージェントが第三者的なアドバイスもしてくれるので、使わない手はありません。
ここではベンチャー転職におすすめのサービスを4つ紹介します。(以下の表はdoda、マイナビ、ビズリーチ、ProCommitのプロモーションを含みます)
サービス名 | おすすめポイント |
doda | 業界最大級の求人数。検索キーワードとして「優良ベンチャー」や「メガベンチャー」などを用意し、大手サービスながらベンチャー転職にも力を入れている。 |
マイナビエージェント | 20〜30代に転職サポートが強い。ベンチャー企業の求人一覧を用意し、dodaと同じく大手ながらベンチャー転職にも力を入れている。 |
BIZREACH(ビズリーチ) | 企業やヘッドハンターからスカウトが届くハイクラス向け転職サービス。私自身がビズリーチ経由で有名なベンチャーから直接スカウトを受け取った経験がある。 |
ProCommit | ベンチャー・スタートアップ転職に特化したサービス。ベンチャー支援でキャリアを積んだ社長が始めた転職サービス。 |
ここからはジャンル別に詳しく各サービスについて解説します。なお、サービスの特性が異なるので、活用法としては『dodaまたはマイナビ』『ビズリーチ』『ProCommit』の3サービスに登録することをお勧めします。
エージェント型
(dodaのプロモーションを含みます)
エージェント型はプロの転職エージェントと面談し、サポートを受けながら転職活動を進めます。ベンチャー企業は資金不足のため大手転職サービスと連携できないケースもありますが、大手ながらベンチャーとの連携に注力しているありがたいサービスがdodaです。
- 業界最大級の求人数
- 企業ごとに担当おいて求人に載らない情報も収集
- 企業とのやりとり含め専任スタッフが転職を最後までサポートしてくる
- 客観的立場からキャリアについてアドバイスをくれる
- 完全無料
登録するとすぐに電話が来て転職エージェントと打合せが設定されます。すべてのサービスが無料なので、まずは登録してキャリアのアドバイスをプロから貰うつもりで一度面談してみることをお勧めします。
(マイナビのプロモーションを含みます)
20~30代をターゲットにきめ細かいサポートで差別化しているのがマイナビエージェントです。dodaと同じく大手ながらべンチャーとの連携にも注力しています。
- 初めての転職でも安心サポート
- 丁寧な対応が強み
- 業界ごとの専任制により各職種の転職状況を熟知
- 人事と直接やりとりして職場の雰囲気などリアルな情報を収集
- 完全無料
マイナビエージェントもまずはエージェントとの面談からスタートします。求人探しから面接まで丁寧なサポートがうけられます。
スカウト型
(ビズリーチのプロモーションを含みます)
CMでも有名な高年収を狙えるハイクラス向けの転職サービスがBIZREACH(ビズリーチ)です。
- 3分の1以上の求人が年収1千万円以上
- 経歴を登録するだけでプロのヘッドハンターからスカウトが届く
- 企業から直接のスカウトが届く
- 登録は無料(一部機能は有料)
ビズリーチはエージェント型と違って登録したらすぐに面談というわけではなく、あなたの経歴を見た企業やヘッドハンターからのスカウトを待つ形式です。
自分を評価してオファーをくれるのは嬉しいですし、オファーの内容によって自分の市場価値を図ることもできます。
一部有料ですが、私は無料でも困ることなく使えていますので、まずは登録して自分にどんなオファーが来るか試してみてはいかがでしょうか。
ベンチャー特化型
(ProCommitのプロモーションを含みます)
約20年に渡り成長企業に特化し採用支援や転職支援に従事してきたドリームインキュベータ出身の社長が設立したのがProCommitです。
- 長年の人脈からベンチャーの非公開案件を多数扱っている
- 成長企業に特化しているからこそのサポートノウハウ
- 成長ステージに応じた的確な人材紹介
- 完全無料
他とは違ってベンチャー転職に特化しているからこそ、他の転職サービスにはないサポートでベンチャーへの転職に導いてくれます。
転職サービスはメリットだらけですが、注意点もあるので気になる方はこちらの記事をご覧ください。
ベンチャー企業の成長ステージを確認する
ベンチャー企業と一口に言っても、その成長ステージによって性質が異なります。自分がどのステージの企業に努めたいか、応募しようとしている企業が今どのステージにいるのかは必ず調べてから転職しましょう。
ステージ | 状況 |
シード | ・まだサービスも開始しておらず、事業アイデアをまとめてサービスやプロダクトを作りこむ段階 ・マンションの一室や狭いオフィスで泊まり込みで作業するイメージ ・気合と根性でやりきれる人材が必要 ・メンバーは数人程度 ・資金調達額は数百万円程度 |
アーリー (シリーズA) | ・サービスやプロダクトの提供を開始し、売上確保のために躍起になって営業していく段階 ・がむしゃらに営業できる人材が必要 ・メンバーは10人前後 ・資金調達額は数千万円程度 |
ミドル (シリーズB) | ・サービスが軌道に乗り、単月黒字を達成する頃。急速に成長し、顧客からの問い合わせで受注できることもある段階 ・ベンチャーっぽいキラキラしたオフィスに移り住む ・財務などのバックオフィス人材も増えてくる ・メンバーは数十人程度 ・資金調達額は数億円程度 |
レイター (シリーズC) | ・経営が安定し、IPOや事業売却が視野に入る段階 ・ここまでくると大手に似た組織体系になってくる ・メンバーは50人以上程度 ・資金調達額は数億から数十億円程度 |
このようにベンチャー企業といっても、シード期とレイター期では働く環境や必要な人材も全く異なることを理解しておきましょう。
市場と会社の成長性をリサーチする
ベンチャー企業は一つの市場に注力しているので、市場の成長性はどの程度か、それに対して会社がどのような戦略を立てているかは非常に重要です。
具体的な手段としては、Googleで「●●+市場規模」で検索してみたり、ビッグサイト等で開催されている展示会にいって、その市場ではどんな企業がどんなサービスを提供しているか実際に聞いてみるのが有効です。
また、応募したい企業のブースを見ることができれば、サービスの内容や働く人の雰囲気も掴めて、その中に自分が入るイメージができるかという判断材料にもなります。
その他にも、こんな観点でリサーチしてみてください。
- 競争優位性のあるビジネスモデルやサービスの有無
- マーケットファーストの考え方があるか
- 優良VCやCVCなどからの出資状況
- スケーラビリティの観点があるか
- 企業の表彰歴
- 事務所移転経歴(事業拡大のために広いオフィスに移っているか)
ベンチャー企業を表彰する制度も参考にしてみてください。
- J-Startup|経済産業省(リンク)
- JAPAN VENTURE AWARDS|独立行政法人中小企業基盤整備機構(リンク)
- JEITA ベンチャー賞|JEITA(リンク)
- リアルテックベンチャー・オブ・ザ・イヤー|株式会社リバネス(リンク)
- EY Innovative Startup|EY新日本有限責任監査法人(リンク)
- すごいベンチャー100|東洋経済(リンク)
- 日本の起業家ランキング 2022|Forbes(リンク)
- 大学発ベンチャー表彰|国立研究開発法人科学技術振興機構(リンク)
- 2022 NEXTユニコーン選定企業一覧|日経テレコン(リンク)
- INTRO Showcase|BRIDGE TOKYO(リンク)
- 未来を創るスタートアップ100|キープレイヤーズ(リンク)
- ベストベンチャー100|イシン株式会社(リンク)
- 日本サブスクリプションビジネス大賞|日本サブスクリプションビジネス振興会(リンク)
社長について徹底的にリサーチする
ベンチャー企業への転職は「この人の下で働きたい!」と思えるかが最重要ポイントなので、社長は徹底的にリサーチしましょう。
面接では社長を直接面談するのは必須です。
最近はYouTube、Twitterや社内ブログを公表していることも多いので、できる限り目を通して設立の経緯や社長が目指しているビジョンなどを情報収集しましょう。
例えその会社の事業が魅力的でも、社長にちょっとでも違和感があれば入社しないことをお勧めします。入社前に感じた違和感は一緒に働くことで大きくなり、ストレスに繋がります。
配属先の上司や同僚に面接してもらう
入社面接の際は配属先の上司となる方とも面談し、業務内容を確認しましょう。
業務内容や働き方に対するイメージとのギャップがないか、上司や同僚となる人が疲弊していないかを確認し、できれば離職率も聞いてみましょう。
毎月人が辞めるような企業や、いつも「急募」と求人を出していたらブラック企業の可能性が高いです。
また、ここでも展示会に行くことは有効です。お客様のふりをして訪問し、大らかな印象なのか、ガツガツした印象なのかなど、自分がここで働けるか判断する材料を集めましょう。
ベンチャー転職の目的を明確にする
転職の理由には、給料をあげたい、良いと思う製品を売りたい、会社の人間関係が合わないなど様々な理由があります。
まずは転職したい目的を改めて整理し、ベンチャー企業で本当に目的達成できるかを確認しましょう。
失うものを許容できるか把握する
現職が大企業や公務員で勤めているなら、ベンチャー企業で働くことで失うものが必ずあります。
私の覚悟が足りなったと言えばそれまでですが、何かを失ってから気づくのでは遅いです。
ベンチャー転職では目的達成できるかという観点だけでなく、失うもの認識し、許容できる範囲なのかをしっかりと把握しておきましょう。
複数社を比較し、入社判断は冷静に
面白いサービスや魅力的な社長に出会うと、すぐにでも入社したい!と思ってしまいますが、転職は人生を決める選択です。
1社だけでなく複数社と比較して、入社する時は冷静に判断しましょう。
ブラック企業だったら即退社も視野に入れておく
ここまで慎重に転職活動してもなお従業員を大切にしないブラック企業に入社してしまったら、即退社も視野に入れましょう。
ベンチャーでの仕事は過酷です。その中でも従業員を駒としか見ない経営者、職場環境にまったくお金をかけない経営者は存在します。
職を失うのは不安ですが、何よりも命と健康が大事です。勇気ある撤退を考えましょう。
まとめ
ベンチャーはリスクはあるものの、飛び込んでみるとジェットコースターのように刺激的です。
リスクはあるものの、飛び込めばそれ以上に得られるものも多いでしょう。
この記事を参考にみなさんのベンチャーが成功することを祈っています。
以上