昨今は、ベンチャー・スタートアップ企業に注目が集まっていますが、ベンチャー界隈ではVCやシード/アーリーなどわかりづらい用語が多いのが実情です。
そのため、この記事では「メガベンチャー」について解説します。この記事を読めば
- メガベンチャーの定義
- メガベンチャーの具体例
がわかります。
なお、他の用語についても解説しているので、ぜひご覧ください。
メガベンチャーとは
メガベンチャーとは、50年超の企業が多い日本において、設立して数年から数十年の企業が新しいサービスや事業モデルで、大企業にまで急成長したベンチャー企業のことです。
インターネットの発達に伴い急拡大したIT分野にメガベンチャーが多い傾向にあり、AppleやGoogleもメガベンチャーの一種と言えます。
ここからは、具体的な日本のメガベンチャーの事例をあげていきます。
日本を代表するメガベンチャー
メルカリ(設立:2013年)
「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションにするのがメルカリです。
そのミッションの通り、個人間で売買できるフリマアプリ「メルカリ」は一般消費者にも浸透しており、個人の新たな稼ぐ手段となっています。
ビズリーチ(設立:2007年)
女優の吉谷彩子さん出演のCMでキャッチーなフレーズが耳から離れないのが「ビズリーチ」です。
ハイクラス向けの転職に特化した有料の転職サービスを提供しており、登録するとヘッドハンターや企業の人事担当から直接スカウトを受けられます。
グリー(設立:2004年)
「インターネットを通じて、世界をより良くする」をミッションとするのがGREEです。
消費者向けにはアニメ・ゲーム・マンガ事業に加え、メタバース事業も開始しています。企業向けにはITのノウハウと生かしたDX支援事業やベンチャーへの投資も行っています。
エムスリー(設立:2000年)
エムスリーは、インターネットを活用し、健康で楽しく長生きする人を一人でも増やし、不必要な医療コストを1円でも減らすことを事業目的としています。
医療関連の情報発信サイト、治験のトータルサポート、医療従事者専用の求人サイトなどヘルスケア領域で幅広くサービス提供しており、インドやアメリカにも事業展開しています。
LINE(設立:2000年)
もはや使わない日はないほど浸透したコミュニケーションアプリ「LINE」を提供する企業です。
最初はハンゲームジャパンとして設立し、紆余曲折ありながら2011年にLINEの提供を開始し、2021年にZホールディングス株式会社と経営統合しました。
DeNA(設立:1999年)
DeNAは、インターネットやAIを自在に駆使しながら「人生を豊かにするエンタメ領域」と「生活を快適にする社会課題解決領域」に事業展開しています。
その事業は、横浜DeNA・ゲーム・showroomなど生活に浸透しているものから、MRI画像から脳の体積を測定するシステムや企業のDX支援など多岐に渡ります。
サイバーエージェント(設立:1998年)
サイバーエージェントは「新しい力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」をパーパスに掲げています。
ABEMAなどのメディア事業をはじめ、ネット広告・ゲーム・DX支援などITの力でコンシューマー・ビジネス領域双方で事業展開しています。
ZOZO(設立:1998年)
洋服のECサイト「ZOZOTOWN」を提供するのが株式会社ZOZOです。
ZOZOと言えば宇宙に行った有名起業家「前澤友作」さんのイメージが強いですが、2019年に現Zホールディングスの連結子会社となり、前澤氏は退任しています。
楽天(設立:1997年)
楽天市場を始めとして、今や日本人の生活になくてはならない存在となったのが楽天です。
日本のみならず世界30か国・地域に事業展開しており、一時期は世界一有名なサッカーチームであるスペインのバルセロナのスポンサーを務め、世界的知名度も獲得しています。
Yahoo!JAPAN(設立:1996年)
米国ヤフーとソフトバンクの合弁会社として設立した日本法人が「ヤフー株式会社」です。
楽天と同じく日本人の生活に浸透しており、検索サイトはもちろんYahoo天気、Yahooニュースなどの馴染みのあるサービスを数多く提供しています。
まとめ
今回は、「メガベンチャーとは何か」と「日本の代表企業10選」について解説しました。
それぞれの事例を見ると20年前には影もなかった企業が、ITの力で急成長してメガベンチャーとなり、今日の当たり前を創っているのがよくわかります。
これこそがベンチャー企業の醍醐味ですので、皆さんも次なるメガベンチャーを探してみてはいかがでしょうか。
以上