最近ではITベンチャー・スタートアップ企業に注目が集まっていますが
- 一口にITベンチャーといっても、どんな企業が該当するかわからない
- どんな企業がITベンチャーなのかイメージできるようになりたい
という風にお困りの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ITベンチャーとは何かをサービス分類別に具体企業事例を交えて解説します。
ITベンチャーとは?
ITベンチャーとは、インターネットサービスを提供するベンチャー企業のことです。
一口にインターネットサービスといっても様々あるため、サービス分類別に具体事例も交えて解説していきます。
なお、楽天やYahoo!など日本を代表するメガベンチャー企業もほとんどはITベンチャーに該当するので、こちらの記事も参考にしてください。
サービス分類別の具体企業事例
SaaS
SaaSとは、Software as a Serviceの略称で、クラウドサービスで提供されるソフトウェアのことです。
SaaSのソフトウェアは顧客ごとにカスタマイズするというよりは、ある程度ターゲット領域を決めて汎用的な機能を開発します。
多くの顧客に使用してもらい、常にアップデートを重ねながら顧客エンゲージメントを高めて顧客離れを防ぐことが重要となります。
SmartHR
SmartHRは、人事・総務をターゲット領域として、給与計算や年末調整など汎用性の高い機能を開発し、多数の会社に採用されています。
人事・総務はどの会社にも存在し、給与計算や年末調整はどの会社でも必要という特性に目をつけて機能開発しているのもSaaSを象徴いています。
LegalOn Technologies
LegalOn Technologiesは、契約書をアップロードするだけで、予め大量の契約書データと弁護士の知見を学習させたAIが瞬時にリスクや抜け漏れを洗い出すクラウドサービスを提供しています。
この会社は『法務』という領域に着目し、同じような注意喚起がされやすい契約書業務においてAI解析の要素も取り入れて、汎用性の高い機能開発を行っています。
システム・アプリ開発
システム・アプリ開発の会社は、顧客の要望毎にシステムやアプリケーションを開発する会社です。開発するシステムは顧客の期間システムやサービス用のアプリなど様々です。
開発だけに留まらず、そのあとの保守運用やデータによるマーケティング施策を提案する会社もあります。
テックエデュケイションカンパニー
テックエデュケイションカンパニーは、システム開発・インフラの設計・構築からヘルプデスク、評価業務まで、企業のシステム導入からアフターまでをサポートする企業です。
テクノデジタル
テクノデジタルは、WEBサイト制作・WEBシステムやスマホアプリを開発する会社です。
単に開発するだけでなく、いわゆるデジタルマーケティングのノウハウもあり、サイトの状況を分析してマーケティング施策や広告運用まで提案しています。
AI
AI系企業は機械学習やエッジでのAI導入などを生業にする企業です。AIの導入は目的をしっかり設定した上で、必要なデータを取得・機械学習して、狙った効果を出せるように技術開発を進めていきます。
Preferred Networks
Preferred Networksは、多くのデータを用いて精度を上げていく深層学習などを得意とする、AI業界においては日本を代表する企業です。
深層学習とロボティクス技術を生かして様々な企業と連携しながら、産業用ロボットの高度化や自動運転の技術開発など時代の最先端の研究開発を行っています。
Idein
Ideinは、エッジ処理によるAI活用を支援する企業です。
AIには一度情報をサーバに送信してサーバ側で処理をするタイプと、機械に搭載されているコンピュータ(エッジ側)で処理するタイプにわかれます。
サーバ側で処理する場合は通信遅延で動作が遅れる懸念があるため、自動運転やドローンの操作など少しの遅れが命取りになるような場合では、エッジ処理が必要になってきます。
本来エッジ処理には高性能PCが必要ですが、Ideinは安価で手のひらサイズのコンピュータ(ラズパイなど)でも導入可能なのが特徴です。
プラットフォーム
プラットフォームは、自分がサービスを提供するというよりはある一定の目的を持った人たちを集めて、マッチングして手数料をもらったり、広告で稼ぐ企業のことです。海外ではFacebookやAmazonが該当します。
メルカリ
皆さんご存じの通り、メルカリは個人間で売買できるプラットフォームを提供しています。
メルカリは個人間の売買が円滑に進むように写真表示機能・決済機能・口コミ機能といった機能を提供していますが、『場所』だけを用意して実際に売り物というコンテンツを充実されているのは一般消費者というのもプラットフォームの特徴です。
オンリーストーリー
オンリーストーリーは、決裁者同士をマッチングするプラットフォームを提供しています。
決裁者が集まる『場所』と『機能』を用意して、実際には集まった人たち同士がビジネスをすることになります。
以上
まとめ
今回はITベンチャーとは何か?をサービス分類別の具体企業事例を交えて解説しました。
日本のベンチャー企業のほとんどはITに軸足を置いているので、次にベンチャー企業のサービスを目にした際は、サービス分類別にみると理解が深まります。
日本には約1万のベンチャー企業が存在すると言われています。多くの魅力的なベンチャーが日々新しいサービスを打ち出しているので、ぜひ色々な観点からベンチャー企業を探してみてください。
以上