昨今、政府がベンチャー・スタートアップ支援に注力するなど、今後スタートアップ企業によるイノベーションの加速が期待されています。
しかし、次々に誕生する企業・サービスを調査しきれないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、当サイトでは様々なキーワードでスタートアップ企業を無料で紹介しており、本記事では、
- スタートアップ企業の事例・動向調査したい方
- 海外市場に進出する企業を調査したい方
- インバウンド需要をターゲットとする企業を調査したい方ー
を対象に、『海外進出やインバウンド需要で外貨を稼ぐ』をキーワードとして企業名と事業概要をまとめています。
日本政府はJETROに日本企業の海外展開を促進するプログラムを準備し、日本企業の海外進出を支援しています。
その他にも様々なキーワードで面白い企業・サービスを紹介しているので、ぜひ他のキーワードもチェックしてみてください。
海外進出やインバウンド需要で外貨を稼ぐベンチャー企業13選
ADVASA
ADVASAは、勤怠システムと連動して、働いた分の給与を立替型前払いとしていつでも受け取れる福利厚生ペイメントシステム『FUKUPE』を提供しています。
FUKUPEは、あらゆる決済手段にチャージできるプラットフォームであり、ブロックチェーン技術を組み合わせて貧困課題の解決、金融包摂の実現を目指しています。
また、積極的に知財戦略にも取り組んでおり、日本・米国・韓国・シンガポールなどで特許を取得し、海外展開を進めています。
なお、ADVASAは2023年4月3日時点で日本のトップ2のユニコーン企業です。日本のユニコーン企業について興味のある方はこちらの記事もぜひご覧ください。
Global Mobility Service
Global Mobility Serviceは、従来の与信審査に通過しない人でもローンが組める次世代自動車ローンを提供しています。
遠隔で車のエンジンを起動制御できるMCCSと車両データを収集・分析するMSPFを開発し、そのデータから働きぶりを数値し、信用力を得てローンを組みます。
もしローン返済が滞ればMCCSで車を起動できないようにして、しっかり返済すれば再び起動できるようにしています。
海外展開にも積極的で、フィリピン、カンボジア、インドネシア、韓国に現地法人を構えています。(2023年4月3日時点)
五常・アンド・カンパニー
五常・アンド・カンパニーは、世界のすべての人に金融アクセスを届けることを目指すグローバル企業です。
世界には10億人を超える人々が金融サービスにアクセスできないのが現状です。同社はそんな現状を変えるべく、低価格の金融サービス(ローン・貯蓄・保険など)をミャンマー、スリランカ、カンボジアなどで提供しています。
SYNQA
SYNQAは、東南アジアを拠点として、キャッシュレス決済やフィンテック用途のブロックチェーン技術を持つ総合フィンテックのホールディングス企業です。
SYNQAのペイメントソリューションは、タイの携帯3大キャリアすべてに採用されています。
ACSL
ACSLは、インドや米国市場にも進出している国産ドローンのファブレスメーカーであり、ドローン専業企業で唯一上場を達成した千葉大学発ベンチャー企業です。
ドローンはDJI@中国が中小型汎用機体市場において世界シェア7割以上と言われる中で、ACSLは中大型の物流・点検・災害用の産業機や屋内飛行用の小型産業機で差別化を図ってきました。
しかし、昨今の米中セキュリティ関連の対立を好機とみて、2021年にセキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」の量産に成功し、ASCL Indiaを立ち上げてインド市場の開拓にも乗り出しています。
この「SOTEN(蒼天)」に関しては、ACSLとヤマハ発動機が連携して開発・製造したものでありスタートアップ企業と大企業の連携した日本の製造業復活に向けた好事例とも言えます。
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SkyDrive
SkyDriveは、2025年の事業開始に向けて二人乗りの空飛ぶクルマを開発するベンチャー企業です。
空飛ぶクルマとは、eVTOL(電動式垂直離着陸機)の通称であり、平たく言えばヘリコプターの電動化により部品点数を減らして安価にしたものです。
今後は街中の駐車場の一角に空飛ぶクルマのポートが設置されて、タクシー程度の料金で気軽に空の移動が楽しめる社会を目指しています。
また、Skydriveは大企業と連携したものづくりにも取り組んでおり、車メーカーのSUZUKIと資本提携を結んでいます。
この提携では、Skydriveが開発し、SUZUKIが量産技術の提供やインド市場への展開を推進するという役割分担となっています。
実はSUZUKIは早くからインド市場に乗り出しており、インドでは非常に高いシェアを取っています。空飛ぶクルマに関してもSUZIKIと組むことで日本の空飛ぶクルマがインドの上空を飛ぶ日も近いと言えるでしょう。
テラドローン
テラドローンは、ドローンを活用してインフラ点検・土木測量・プラント施設点検などのソリューションを提供する企業です。
また、航空管制のドローン版である運航管理システム(UTM)を提供するベルギーのUniflyをグループ化するなど、海外に2つの拠点を構えて海外展開にも積極的な企業です。
オーティファイ
オーティファイは、ウェブアプリケーションのソフトウェアテストの自動化を実現するプラットフォーム「Autify」を提供しています。
ノーコードと簡単な操作でスムーズなソフトウェアテストを可能にし、最大10並列のクロスブラウザテストができます。
社長自身がシンガポール、アメリカ(サンフランシスコ)の3ヶ国でソフトウェアエンジニアを経験し、現在は日本とアメリカでサービス提供しています。
dotData
dotDataは、AI開発のプロセスを自動化するソフト「dotData」を提供する企業です。
目的設定・分析・結果取得まで数か月かかるを言われるデータサイエンスプロセスを自動化により数日で行い、特段のスキルを要せずに根拠が明確な予測結果を得ることができます。
現在は、アメリカと日本にオフィスを構えています。
Progate
Progateは、オンラインプログラミング学習サービス「progate」を提供しています。
イラスト中心のスライド学習方式を採用し、自分のペースで学習・復習が可能で、実際にプロダクトを作りながら学ぶので使えるスキルが身に付きます。
初歩的なレッスンは無料、全レッスン受講には約千円/月で利用できます。2017年に英語版をリリースし、2019年にインドネシア子会社を設立した結果、現在は全世界で270万人のユーザーがいます。
マイコエンタープライズ
マイコエンタープライズは、世界の貧困地区の裁縫師と消費者を直接つなぐD2Cプラットフォーム「Kepekee」を提供する企業です。
大量生産大量廃棄のアパレル産業の課題解決と世界の貧困層の所得向上に向けて、消費者がオーダーメイドで欲しいものを直接依頼し、裁縫師は中間マージンを極力減らした状態で賃金を得ることができるプラットフォームです。
ゼンマーケット
ゼンマーケットは、世界の越境EC販売額の20%を日本にすべく、世界中全ての人に日本の商品をオンラインでスムーズに購入できる場所として越境ECプラットフォームを提供する企業です。
海外のお客様とのやりとり・発送などの細かい手続きを代行し、国内取引のような感覚で海外販路を開拓できます。
オレンジ
オレンジは、日本が世界に誇るエンタメであるマンガをAI技術で翻訳して、全世界への翻訳版漫画の流通量100倍を目指す企業です。
日本が世界で戦える数少ない領域である『マンガ』にフォーカスして、日本漫画を世界に広げながら外貨を稼げるという期待値の高いサービスです。
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まとめ
今回は、『海外進出やインバウンド需要で外貨を稼ぐ』をキーワードにベンチャー・スタートアップ企業を13社紹介しました。
日本は外国人と触れ合う機会が少なく英語が苦手な人も多いですが、これからのグローバル時代は世界を相手に勝負することも必須になってきます。
今回紹介したような企業が再び日本の価値を世界に示してくれることを期待していますし、日本には他にも多くの魅力的なベンチャーが日々新しいサービスを打ち出しているので、ぜひ他のキーワードでも面白いベンチャーを探してみてください。
以上