昨今、政府がベンチャー・スタートアップ支援に注力するなど、今後スタートアップ企業によるイノベーションの加速が期待されています。
しかし、次々に誕生する企業・サービスを調査しきれないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、当サイトでは様々なキーワードでスタートアップ企業を無料で紹介しており、本記事では、
- スタートアップ企業の事例・動向調査したい方
- 新エネルギー・再生エネルギー分野に興味をお持ちの方
を対象に、『エネルギー』をキーワードとして企業名と事業概要をまとめています。
その他にも様々なキーワードで面白い企業・サービスを紹介しているので、ぜひ他のキーワードもチェックしてみてください。
エネルギーベンチャー/スタートアップ企業11選
クリーンプラネット
クリーンプラネットは、「Quantum Hydrogen Energy(量子水素エネルギー)」を開発する会社です。
水素は都市ガスの10,000倍以上の発熱密度を有し、燃やしてもCO2が出ないクリーンなエネルギーとして注目が集まっています。
そこで同社は安価に入手できるニッケルと銅を使用したナノスケール金属複合材料を活用した水素生成の社会実装を目指しています。
京都フュージョニアリング
京都フュージョニアリングは、核融合炉の実現に向けた先進技術を開発する京都大学発ベンチャー企業です。
核融合は原子力とは異なり、大きな圧力と高い温度で水素原子同士が結合する際に発生する膨大なエネルギーを活用するものです。
海水から燃料を取り出せるため無尽蔵に燃料が存在し、二酸化炭素も排出しないのでエネルギー問題を解決しうる革命的な技術です。
アルバトロス・テクノロジー
アルバトロス・テクノロジーは、浮体式洋上風力をはじめとする潮流・海流タービン、波力タービンなどの再生エネルギーの発電設備を開発する企業です。
従来の洋上風力は固定式でしたが、海に浮かぶ形の「浮体式」を開発しており、風を受ける軸部分もプロペラ方式ではなく縦軸型を採用しています。
エネコートテクノロジーズ
エネコートテクノロジーズは、軽くて薄くて曲げられる次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」を開発する企業です。
この特性を生かして、テント・カーテン・ドローンなど今まで不可能だった場所に張り付けて発電できる他、従来の2倍の発電効率を実現します。
日本は国土が狭く太陽光パネルを設置できる箇所が限られており、頭打ちだった太陽光発電に新たな可能性を感じさせる技術です。
MIRAI-LABO
MIRAI-LABOは、日本においては太陽光の設置に適した場所には限りがあり、その問題を解決すべく、道路に設置できる太陽光発電パネル「Solar Mobiway」を開発する企業です。
また、中古EVのバッテリーと太陽光パネルを街灯に取り付けて、昼間に貯めたエネルギーで夜道を照らすというバッテリーのリユース事業にも取り組んでいます。
サステイナブルエネルギー開発
サステイナブルエネルギー開発は、ごみから発生するメタンガスを利用して再生可能エネルギーをつくる企業です。
同社は亜臨界水処理システムを採用し、可燃性一般ごみを安全に処理しながら、従来比で8倍のメタンガス生成量を実現し発電を行っています。
Eサーモジェンテック
Eサーモジェンテックは、半導体事業の経験を生かした、低温排熱から効率よく電気を回収する独自の熱電発電技術を搭載した熱電モジュール「フレキーナ」を提供しています。
フレキーナは、プラントやインフラの排熱パイプに密着装着するだけで、今まで捨ててただけの熱源から電気を生み出すことができる発電モジュールです。
チャレナジー
チャレナジーは、プロペラのない次世代風力発電機「垂直軸型マグナス式風力発電機」を開発する企業です。
従来のプロペラ方式では風の強さだけでなく風の向きにも発電力が左右されてしまいますが、次世代型風直発電機ならどの風の向きでも発電が可能です。
また、木の葉や小枝が動くほどの風から台風のような強風でも安定的に電力を生み出すことが可能で、70m/sの風にも耐えられるように設定されています。
デジタルグリッド
デジタルグリッドは、発電家と電力の買い手が直接売電できるプラットフォーム「デジタルグリッドプラットフォーム(DGP)」を提供しています。
AI予測技術を駆使し需給管理を自動化することで、発電家や需要家は需給バランスを気にせずに、電力を自由に売買できるようになります。
また、日中は太陽光から、夜間は卸電力市場から調達するといったことも可能です。
自然電力
自然電力は、太陽光・風力・小水力等の自然エネルギーの発電事業と電力小売り事業を展開する企業です。
2016年からは海外事業にも注力しており、東南アジア・ブラジルを中心に発電事業を展開しています。
Looop
Looopは、再生可能エネルギーに特化した電力会社です。
電力小売事業「Looopでんき」、屋根を活用した太陽光発電事業、発電所の建設と保守などの事業を展開しています。
まとめ
今回は、『エネルギー』をキーワードにベンチャー・スタートアップ企業を11社紹介しました。
昨今はCO2削減が国際的に求められており、火力発電に代わる新たなエネルギーの重要性が増しています。
この記事で紹介した様々な技術で作り出されたエネルギーが社会実装されて、日本がエネルギー産業においても世界をリードする日が来るかもしれません。
日本には他にも多くの魅力的なベンチャーが日々新しいサービスを打ち出しているので、ぜひ他のキーワードでも面白いベンチャーを探してみてください。
以上