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ディープテック(Deep Tech)とは?定義/対象領域や具体企業14社を紹介!

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昨今、『DX』や『●●テック』など新しい技術の誕生に合わせて、新しい言葉が次々と出てきており、理解しきれないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、

  • ディープテック(Deep Tech)とは何かを理解したい方
  • ディープテック(Deep Tech)関連の技術・企業を調査したい方
  • スタートアップ企業の事例・動向調査したい方

を対象に、『ディープテック(Deep Tech)』の定義や対象領域を解説し、具体的な企業名と事業概要を紹介します。

その他にも様々なキーワードについて解説しているので、ぜひ他のキーワードもチェックしてみてください。

ディープテック(Deep Tech)とは?

ディープテック(Deep Tech)とは、「革新的な技術」や「科学的な発見」により世の中に大きな変化をもたらす可能性を秘めた技術のことを言います。具体的な領域は、

  1. AI(人工知能/機械学習)
  2. ニューラルネットワーク
  3. 量子コンピューティング
  4. クリーンエネルギー
  5. ロボティクス
  6. 3Dプリンター
  7. メタバース・VR・AR
  8. 自動運転、空飛ぶクルマ
  9. 宇宙関連分野
  10. バイオテクノロジー
  11. IoT、センサー
  12. 精密医療

などが挙げられますが、名前だけ聞いてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。

そこで、ここからは各領域において活躍する具体的な企業名と事業内容を紹介します。

分野別ディープテック(Deep Tech)を活用した企業事例(14社)

AI(人工知能/機械学習)

『AI』というワードはすでにメジャーですが、実はディープテックの一つです。AI関連の企業は『AI自体の技術を強みとしてAIの導入支援をする企業』と『専門分野のビッグデータを生かしてAIプロダクトを提供する企業』に分かれます。ここでは、双方の代表企業をを紹介します。

【AI導入支援】Preferred Networks

公式HPより

Preferred Networksは、多くのデータを用いて精度を上げていく深層学習などを得意とする、AI業界においては日本を代表する企業です。

深層学習とロボティクス技術を生かして様々な企業と連携しながら、産業用ロボットの高度化や自動運転の技術開発など時代の最先端の研究開発を行っています。

【AIプロダクト】LegalOn Technologies


公式HPより

LegalOn Technologiesは、契約書をアップロードするだけで、予め量の契約書データと弁護士の知見を学習させたAIが瞬時にリスクや抜け漏れを洗い出すクラウドサービスを提供しています。

この会社は『法務』という領域に着目し、同じような注意喚起がされやすい契約書業務においてAI解析の要素も取り入れて、汎用性の高い機能開発を行っています。

 

ニューラルネットワーク

ニューラルネットワークとは、人間の脳神経系をモデル化し、人間の考え方に近い形でパターンを認識して問題解決を可能とする技術です。

ここでは、その技術を活用して人間の意志をデジタル化した「デジタルクローン」を開発する企業を紹介します。

オルツ

公式HPより

オルツは、デジタルクローン「P.A.I(パーソナル人工知能)」を開発するベンチャー企業です。

私たち自身の意思をデジタル化した「デジタルクローン」が、24時間365日ネットワーク世界を飛び回り、仕事や買い物、旅行の手配などを代替してくれます。

これにより私たちは面倒な手続きから解放されて、趣味や事業など本当にやりたいことに時間を割くことができるようになります。

 

量子コンピューティング

量子コンピューティングとは、量子力学の現象を利用して、これまでのコンピュータでは解ききれなかった規模の計算ができる技術のことです。

量子力学の事を理解するのは大変難しいので『ものすごく計算が早くなる技術』だとご理解ください。

QunaSys

公式HPより

QunaSysは、量子コンピュータのアルゴリズム・アプリケーションエンジンの開発を行う企業です。

量子コンピュータの新しい使い方・アルゴリズムを提案し、それらのアルゴリズムを実際の材料開発に活用するためのソフトウェアの開発等を行っています。

また、エコシステム形成に向けた取り組みにも力を入れており、2020年7月から量子コンピュータの応用検討コミュニティQPARCを運営し、国内主要企業50社と共に、実用化に向けたユースケース探索に取り組んでいます。

 

クリーンエネルギー

クリーンエネルギーとは、CO2を排出しないエネルギーのことです。昨今は環境問題の関係でCO2を排出しない新たなエネルギーが求められており、水素・太陽光・風力など様々なクリーンエネルギーの研究が進んでいます。

ここでは最近注目を集める『核融合』を活用したクリーンエネルギーの研究開発をする企業を紹介します。

京都フュージョニアリング

公式HPより

京都フュージョニアリングは、核融合炉の実現に向けた先進技術を開発する京都大学発ベンチャー企業です。

核融合は原子力とは異なり、大きな圧力と高い温度で水素原子同士が結合する際に発生する膨大なエネルギーを活用するものです。

海水から燃料を取り出せるため無尽蔵に燃料が存在し、二酸化炭素も排出しないのでエネルギー問題を解決しうる革命的な技術です。

 

ロボティクス

メルティンMMI

公式HPより

メルティンMMIは、人間の生体信号から動作や意図を忠実に解析する「生体信号処理技術」と実空間に忠実に再現する「ロボット機構制御技術」を融合させた「サイボーグ技術」を持つ企業です。

この技術が社会実装されれば、あたかも自分の体であるかのように、機械やロボットを動かすことが可能です。

これにより高い技術を持った名医が移動することなく全世界で手術できるようになったり、崩落現場・放射能汚染地域・プラントの危険個所で人に代わり作業したり、重い荷物をロボットが運んでくれたりと、様々な分野での活用が見込まれています。

 

3Dプリンター

3Dプリンタはこれまでの加工方法では不可能だった形状の部品を作れることで注目を集めています。ここでは、製造業向けではなく最近注目の集まっている建設用3Dプリンタ企業を紹介します。

Polyuse

公式HPより

ここまでの企業は従来の施工を効率化することに重点を置いていましたが、Polyuse建設用3Dプリンターでの建築という新たな着想を持つ建設テック企業です。

同社は建設用3Dプリンターを使って家を建築し、すでに建築基準法を家を建てる事に成功しています。

この技術を使えば、わずか300万円で家が建ち、工期を5分の1に短縮することができます。この技術が発展していけば今後は頻繁に家を住み替える、建て替えるといった時代が来るかもしれません。

また、この技術には建築技術が発展していない国からも熱視線を浴びており、リベリアの駐日大使も視察に訪れ「自国での活用方法を検討したい」と発言しています。

リベリアでは多くの市民が粘土を使った住居に暮らしており、5年から10年ほどで崩れてしまうそうです。この技術はそうした国々の人に安価で頑丈な家を提供して、生活の質を上げてくれる可能性を秘めています。

 

メタバース・VR・AR

メタバースとは、インターネット上の3D仮想空間のことです。

メタバースでは現実世界と同様に街や施設が作られ、一人ひとりがアバターとして参加し、現実世界と同様にライブやショッピングを楽しむことができます。

メタバースをより詳しく理解したい方はこちらをご覧ください。

メタバース・NFTとは?日本で参入したベンチャー企業19社も紹介!最近ではメタバース・NFTというフレーズをよく耳にしますが そもそもメタバースやNFTって何? 日本で参入している企業は...

HIKKY

公式HPより

HIKKYは、世界最大のVRイベント開催とVR開発エンジンの提供により、プラットフォームの壁を越えたメタバースを実現する会社です。

具体的には仮想空間による展示会や自社サービスの発表・アパレル販売・ライブなどのエンタメといった企業のVRコンテンツを活用したサービス展開を支援しています。

 

自動運転

ティアフォー

公式HPより

ティアフォーは、世界初のオープンソース⾃動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導する名古屋大学発ベンチャー企業です。

自動運転という難題に対して、研究成果をあえてオープンソース化することで個人や組織が自動運転技術の発展に関わることができるエコシステムを構築して、自動運転の社会実装を目指します。

 

空飛ぶクルマ・ドローン

空飛ぶクルマとは、eVTOL(電動式垂直離着陸機)の通称であり、平たく言えばヘリコプターの電動化により部品点数を減らして安価にしたものです。

将来的には街中の駐車場の一角に空飛ぶクルマのポートが設置されて、タクシー程度の料金で気軽に空の移動が楽しめる社会を目指して開発が進められています。

SkyDrive

公式HPより

SkyDriveは、2025年の事業開始に向けて二人乗りの空飛ぶクルマを開発するベンチャー企業です。

トヨタ出身の社長が開発に取り組んでおり、2022年3月にSUZUKIと提携して、量産体制の構築とインド市場の開拓に取り組んでいます。

 

宇宙関連分野

ispace

公式HPより

ispaceは、月を人類の生活圏にすることを目指す会社で、まずは月の水資源探査に向けた技術開発に取り組んでいます。

昨今は民間人でもお金を払えば宇宙旅行に行けるになっており、少しずつ宇宙が身近なものになってきています。

このように本気で宇宙をビジネス領域として活動する企業が増えており、本当に人間が宇宙で暮らす日も近いかもしれません。

 

IoT、センサー

LiLz

公式HPより

LiLzは、プラントや工場での日常的なメーターなどの目視巡回点検を低消費電力IoTカメラと機械学習技術を生かして、簡単にリモート化するサービスを提供しています。

3年連続動作するLTE搭載のカメラを活用し、電源・ネットワーク工事不要で取り付け可能です。

一画面で複数の計器を読み取り、現在利用中の設備管理システムにAPI連携して統合管理が可能です。

 

バイオテクノロジー

iHeart Japan

公式HPより

iHeart Japanは、iPS細胞を使った心不全を治療する再生医療製品を開発する京都大学発ベンチャー企業です。

また、顧客からiPS細胞やES細胞を預かり心筋細胞などに分化させる受託サービスも行っています。

 

精密医療

メドメイン

公式HPより

メドメインは、AIによる画像解析で高精度かつ迅速な病理診断を可能とする解析システムを提供する会社です。

大規模な病理画像のデータベースによる機械学習で医療DXを実現します。

まとめ

今回は、『ディープテック(Deep Tech)』をキーワードに、その定義や対象領域、具体的な企業例を14社紹介しました。

その他にも様々なキーワードについて解説しているので、ぜひ他のキーワードもチェックしてみてください。

以上

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